知るほど、なるほど、好きになる 朝ごはん世界紀行

No.011シンガポール

カヤトースト

シンガポール共和国
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  • シンガポール共和国シンガポール共和国
  • シンガポール島と60以上の島々からなる東南アジアの国。面積は琵琶湖や東京23区と同程度ながら、アジアにおける貿易・交通・金融の中心地の一つであり、世界中から人が集まります。シンガポールのシンボル的な存在のマーライオンの像をはじめ、世界最大の天空プールから街を一望できるホテルや、世界各国の植物が集まった近未来型の植物園など、たくさんの魅力的な観光スポットがあります。
とっても甘いカヤジャムは、香ばしいトーストとの相性抜群!

とっても甘いカヤジャムは、香ばしいトーストとの相性抜群!

  • 今回の旅のパートナー
  • 領事館職員 オング・ボシさん
  • シンガポール島の北東部出身。社員旅行で日本を訪れたことがきっかけで日本好きになり、シンガポールで日本語の語学学校に通ったのち、大阪の専門学校へ。卒業後の2020年春から、在大阪カンボディア王国名誉領事館に勤務しています。今回はそんなオングさんとともに、シンガポールの朝食をジアック・アー(召し上がれ)♪
領事館職員 オング・ボシさん

シンガポールでは、朝ごはんにどんなものを食べるんですか?

朝ごはんといえば、やっぱり「カヤトースト」がよく食べられていると思います。カヤトーストとは、トーストした食パンに「カヤジャム」をはさんだもの。カヤジャムはココナッツミルク、卵、砂糖、パンダンリーフというハーブからつくられるペースト状のジャムです。濃厚な甘さで、とてもおいしいんですよ。また、シンガポール人は、朝昼夜の食事をすべて外で済ませるのが基本です。カヤトーストは専門店のほか、コーヒーショップや「ホーカーズ」と呼ばれる屋台街など、いろんな場所で食べられる定番メニュー。朝食に限らず、おやつとしても人気です。

シンガポールでは、スーパーなどでカヤジャムを手軽に購入することができます

シンガポールでは、スーパーなどでカヤジャムを手軽に購入することができます

とってもおいしそうです!カヤトーストは昔からよく食べられているんですか?

カヤトーストがいつごろから食べられるようになったのか、正確にはわからないのですが、インターネットで調べてみると、1930~1940年代に中国の海南省からシンガポールに移住してきたシェフによって伝えられたそうです。そこから少しずつ広まって、今ではシンガポールに住む人たちにとって定番のメニューになりました。ちなみに、シンガポールは多民族国家で、中華系やマレー系、インド系などの人々が暮らしています。それぞれの食文化が尊重され、各国の料理がそのまま残っていますね。飲食店が集まる場所に行けば、さまざまな国の味が楽しめますよ。

ホーカーズ(屋台街)では、さまざまな国の料理が満喫できます!

ホーカーズ(屋台街)では、さまざまな国の料理が満喫できます!

シンガポールではすっかりおなじみのメニューなんですね。カヤトーストのおすすめの食べ方はありますか?

よく見かけるのは、カヤジャムと一緒に大きなバターをはさんだタイプですね。バターとの相性が絶妙でおすすめですよ。また、カヤトーストは、半熟卵とコーヒーがセットになっているのが一般的。カヤトーストにとろりとした半熟の卵をつけて食べると、カヤジャムの甘さとマッチしておいしいです。他にも、カヤジャムをはさんだ厚切りパンをせいろで蒸した「スチームカヤトースト」も人気ですね。サクサクとしたトーストとは違って、ふわふわとした食感を楽しめます。皆さんも、いろんなカヤトーストをぜひ食べてみてください!

バターとカヤジャムの濃厚な味が楽しめます!

バターとカヤジャムの濃厚な味が楽しめます!

  • シンガポールを訪れる機会があれば、ぜひいろんな国の料理を楽しんでくださいね。特に、中華系の焼きビーフンやワンタン麺などの麺類、マレー系の「ナシレマ」と呼ばれるお米料理、インド系の平たいパン「ロティ・プラタ」とカレーの組み合わせがおすすめです。いろいろな食文化を楽しめるのがシンガポールのいいところ。小中学校の食堂でも、子どもたちが好きな国の料理を選んで食べられるようになっているんですよ!それでは、Bye-Bye!
領事館職員 オング・ボシさん

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