炎の探偵社

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地元のお米を食べてほしい!
滋賀県の「おにぎりドライブスルー」

2021/11/01
依頼内容

おにぎりのドライブスルーが滋賀県にあると聞きました。なぜドライブスルーでおにぎりを販売しているのでしょうか?探偵さん、調査をお願いします。

皆さんはドライブスルーを利用したことがありますか?車から降りずに注文できて、とても便利ですよね。ドライブスルーといえば、ハンバーガーや牛丼などのチェーン店が頭に浮かびますが、おにぎりが購入できるなんてはじめて聞きました。探偵たちが依頼を受けて調べたところ、おにぎりのドライブスルーは滋賀県栗東(りっとう)市にあることが判明。探偵たちはさっそく現地に行ってみることにしました。

ドライブスルーの看板が見えました!
ドライブスルーの看板が見えました!

今回訪れたのは、名神高速道路・栗東ICからほど近い「田舎の元気や」。JAグループが運営するファーマーズマーケット(直売所)です。広い敷地内では、お米や野菜を販売する1号館、農業用品を扱う2号館、惣菜や菓子などの加工品販売所となる3号館があり、さらに農産物をふんだんに使った料理を提供するレストランもありました。

旬をむかえた地元の農産物がズラリ
旬をむかえた地元の農産物がズラリ

そして、敷地に入ってすぐ右手におにぎりドライブスルーを発見!さっそく利用してみることにしました。注文口の手前に、メニュー一覧のボードが掲げてあります。レギュラーメニューは塩むすび、さけ、かつおなど全部で9種類。100~160円というお手ごろ価格です。加えて好きな具を3種類選んで一つの特大おにぎりにしてもらえる「クリまるおにぎり」や、期間限定の特別メニューもありました。どれもおいしそうで迷ってしまいます!

ドライブスルー「おにぎり亭」を利用してみよう!車でない方は、手前の販売口で購入できます
ドライブスルー「おにぎり亭」を利用してみよう!車でない方は、手前の販売口で購入できます
豊富なメニューが並びます。どれにしようかな~
豊富なメニューが並びます。どれにしようかな~

注文口でオーダーをするとすぐに、厨房のスタッフさんがおにぎりを握ってくれます。探偵たちが会計をしているうちに、ホカホカのおにぎりがあっという間に出てきました!

さっそく購入したおにぎりを頬ばる探偵たち。お米のひと粒ひと粒がシャキッと立っていて、お米の歯ごたえが感じられます。ずっしりとボリュームのあるおにぎりに、あふれんばかりの具が入っていて大満足。これが120円とは、とってもお得です!

写真左:さけと明太子を注文したよ。写真右:おにぎりの中には具がたっぷり!
写真左:さけと明太子を注文したよ。写真右:おにぎりの中には具がたっぷり!

「全国的にもおにぎりのドライブスルーは珍しいですよね」と声をかけてくれたのは、JAレーク滋賀「田舎の元気や」の課長・井上さんです。どうしておにぎりのドライブスルーが生まれたのかお聞きしてみました。「どうすれば栗東産のお米を地元の方々に食べてもらえるのか考えていたんです。そんなときヒントとなったのが当時、石川県にあったおにぎりのドライブスルーです。ただおにぎりを販売するだけでなく、何か目新しさがほしいと考え、関西で初となるおにぎりのドライブスルーをはじめることにしました」。

はじける笑顔が印象的な課長の井上さん。栗東産の農産物についていろいろと教えてくれました
はじける笑顔が印象的な課長の井上さん。栗東産の農産物についていろいろと教えてくれました

続いて、探偵たちは井上さんに案内してもらい、おにぎり亭の中を見せてもらえることになりました。おにぎりの主役となるお米は、一升炊きのガス釜の高火力で一気に炊き上げることでおいしさを閉じ込めます。具は、スタッフさんたちがいろいろと試食し、現在の9種類を定番メニューに。また、旬の食材を使った期間限定メニューのおにぎりはスタッフさん全員でアイデアを出し合い、味はもちろん握りやすさも考慮したうえで決定しているそうです。今期は、ごはんによく合う「あさりのしぐれ煮」や芳醇な香りの「松茸おにぎり」など、4種類が用意されていました。

そしてドライブスルーとして何より大切な提供までのスピードを保つためには、握り手のチームワークが欠かせません。炊きたてのお米の香りが立ち込める厨房には、平日は3~4名、休日は5~6名体制でスタッフがスタンバイ。注文係がメニューを復唱すると同時に、握り担当のスタッフが手分けして握りはじめます。「おいしいおにぎりを届けたいと思って握っていますね。お客さまから『なんでそんなに早く作れるの?』とよく聞かれますが、特にコツはなく慣れしかありません(笑)」と熟練スタッフたちは余裕の表情です。

写真左上:ごはんを型に詰める、写真右上:具をのせて握る、写真左下:海苔を巻く、写真右下:ホカホカおにぎりのできあがり。蒸気がこもりにくい包み紙のおかげで時間が経ってもおいしい!
写真左上:ごはんを型に詰める、写真右上:具をのせて握る、写真左下:海苔を巻く、写真右下:ホカホカおにぎりのできあがり。蒸気がこもりにくい包み紙のおかげで時間が経ってもおいしい!

おにぎり亭でドライブスルーをはじめて10年、現在ではすっかり地元の人々に愛されています。お客さまは、普段から朝ごはんやお弁当として買いに来たり、運動会などイベントのときには何十個単位で注文されたりするそうです。また、おにぎりの具のアイデアを募集する「おにぎりコンテスト」には、多くのアイデアが寄せられたのだとか。井上さんは、「定番のおにぎりはもちろん、期間限定おにぎりやユニークな企画で、お客さまを飽きさせない工夫をしていきたいです」と話してくれました。

おにぎり亭の今後について熱く語ってくれた井上さん
おにぎり亭の今後について熱く語ってくれた井上さん

地元の人々に栗東のお米を食べてほしいという思いからはじまった「おにぎり亭」のおにぎりドライブスルー。今では、噂を聞いて地元以外から来てくれるお客さまもいるのだとか。お米を育てた農家やドライブスルーをはじめた「田舎の元気や」の方々、おにぎりを握っているスタッフたちの思いが込められたホカホカのおにぎり。一度食べれば栗東産のお米で作られたおにぎりのファンになること間違いありません。「おにぎり亭」をきっかけに、栗東産のお米をもっと多くの人に食べてもらえるといいですね。

お姉ちゃん、ひとり占めはダメだよ~
お姉ちゃん、ひとり占めはダメだよ~
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