- 今回の旅のパートナー
- コムカフェ スタッフ グリノヴィチ・オリガさん
- 日本のテレビドラマや音楽に触れたことがきっかけで、日本語の勉強を始めて10年目。現在は留学生として大阪大学で日本語を専攻する傍ら、箕面市立多文化交流センター内にある「コムカフェ」のスタッフとしてベラルーシ料理をふるまっています。今回はそんなオリガさんとともに、ベラルーシの朝食をプリエムナガ・アペティトゥ(召し上がれ)♪
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ベラルーシでは、朝ごはんにどんなものを食べますか?
ベラルーシでは、すりおろしたじゃがいもをパンケーキのように薄く焼いた「ドラニキ」をよく食べます。この料理名は、ベラルーシ語で「すりおろす」を意味する「ドラーチ」が由来になっているんですよ。ドラニキは、作り方も食べ方もすごくシンプル。じゃがいも1kgを大根おろしのようにすりおろして、卵ひとつ、大さじ山盛りの小麦粉を2杯、それから塩を少し加えて焼くだけ。そこにサワークリームを添えれば、ドラニキのできあがりです。ベラルーシでは、朝ごはんとしてはもちろん、毎度の食事でおかずと一緒に食べる主食のようなものですね。
じゃがいもをたっぷり使うんですね!ドラニキは昔からよく食べられているんですか?
そうですね。隣のポーランドでは、1830年に出版されたレシピ本にドラニキが掲載されていたそうなので、200年くらい前にはすでに食べられていたのがわかります。ポーランドとは食文化が似ているので、ベラルーシでも同じころにはドラニキを食べていたのではないでしょうか。ちなみに、ベラルーシではじゃがいもをとってもたくさん食べるんです!過去には、1人あたりのじゃがいもの年間消費量が世界一になったこともあるんですよ。食べ方はドラニキに限らず、揚げものやスープにしたり、サラダに入れたりといろいろですね。
ドラニキのおすすめの食べ方はありますか?
やはりおすすめは、サワークリームをかけるポピュラーな食べ方ですね。爽やかな酸味がドラニキによく合うんですよ。日本ではサワークリームがあまり売られていないので、私が日本で作るときはプレーンヨーグルトで代用しています。他にも、家庭や作る人によって、ドラニキの間にお肉を包んで焼くなどいろんなアレンジがありますね。もしベラルーシの人と知り合ったら、「ドラニキを食べたい」とリクエストしてみてください。ホスピタリティにあふれたベラルーシの人たちは、きっと喜んで腕をふるってくれるはず。その人が育った家庭の味を楽しめると思いますよ。また、私の生まれた首都ミンスクでは、多くのベラルーシ料理店でドラニキを味わうことができます。ベラルーシを訪れる機会があれば、ぜひ一度試してみてください!