知るほど、なるほど、好きになる 朝ごはん世界紀行

No.009ベラルーシ

ドラニキ

ベラルーシ共和国
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  • ベラルーシ共和国ベラルーシ共和国
  • ロシアやポーランドなど5ヶ国と国境を接する、東ヨーロッパの内陸国。湖や森が点在する自然豊かな国で、ヨーロッパ最大の原生林・ベラヴェジの森には500種以上の動物が生息しているのだとか。世界遺産の「ミール城」と「ネスヴィジ城(宮殿)」は、どちらもベラルーシの有名な観光地です。ミール城内は博物館になっているほか、宿泊施設も完備。「世界遺産のお城に泊まる」という貴重な体験ができます。
すりおろしたじゃがいもを薄く焼いたドラニキ

すりおろしたじゃがいもを薄く焼いたドラニキ

  • 今回の旅のパートナー
  • コムカフェ スタッフ グリノヴィチ・オリガさん
  • 日本のテレビドラマや音楽に触れたことがきっかけで、日本語の勉強を始めて10年目。現在は留学生として大阪大学で日本語を専攻する傍ら、箕面市立多文化交流センター内にある「コムカフェ」のスタッフとしてベラルーシ料理をふるまっています。今回はそんなオリガさんとともに、ベラルーシの朝食をプリエムナガ・アペティトゥ(召し上がれ)♪
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コムカフェ スタッフ グリノヴィチ・オリガさん

ベラルーシでは、朝ごはんにどんなものを食べますか?

ベラルーシでは、すりおろしたじゃがいもをパンケーキのように薄く焼いた「ドラニキ」をよく食べます。この料理名は、ベラルーシ語で「すりおろす」を意味する「ドラーチ」が由来になっているんですよ。ドラニキは、作り方も食べ方もすごくシンプル。じゃがいも1kgを大根おろしのようにすりおろして、卵ひとつ、大さじ山盛りの小麦粉を2杯、それから塩を少し加えて焼くだけ。そこにサワークリームを添えれば、ドラニキのできあがりです。ベラルーシでは、朝ごはんとしてはもちろん、毎度の食事でおかずと一緒に食べる主食のようなものですね。

すりおろしたじゃがいもで作るドラニキは、「じゃがいものパンケーキ」とも言われています

すりおろしたじゃがいもで作るドラニキは、「じゃがいものパンケーキ」とも言われています

じゃがいもをたっぷり使うんですね!ドラニキは昔からよく食べられているんですか?

そうですね。隣のポーランドでは、1830年に出版されたレシピ本にドラニキが掲載されていたそうなので、200年くらい前にはすでに食べられていたのがわかります。ポーランドとは食文化が似ているので、ベラルーシでも同じころにはドラニキを食べていたのではないでしょうか。ちなみに、ベラルーシではじゃがいもをとってもたくさん食べるんです!過去には、1人あたりのじゃがいもの年間消費量が世界一になったこともあるんですよ。食べ方はドラニキに限らず、揚げものやスープにしたり、サラダに入れたりといろいろですね。

ベラルーシの1人あたりのじゃがいも消費量は、なんと日本の約8倍!

ベラルーシの1人あたりのじゃがいも消費量は、なんと日本の約8倍!

ドラニキのおすすめの食べ方はありますか?

やはりおすすめは、サワークリームをかけるポピュラーな食べ方ですね。爽やかな酸味がドラニキによく合うんですよ。日本ではサワークリームがあまり売られていないので、私が日本で作るときはプレーンヨーグルトで代用しています。他にも、家庭や作る人によって、ドラニキの間にお肉を包んで焼くなどいろんなアレンジがありますね。もしベラルーシの人と知り合ったら、「ドラニキを食べたい」とリクエストしてみてください。ホスピタリティにあふれたベラルーシの人たちは、きっと喜んで腕をふるってくれるはず。その人が育った家庭の味を楽しめると思いますよ。また、私の生まれた首都ミンスクでは、多くのベラルーシ料理店でドラニキを味わうことができます。ベラルーシを訪れる機会があれば、ぜひ一度試してみてください!

サワークリームを乗せて食べるのがおすすめ!

サワークリームを乗せて食べるのがおすすめ!

  • 私がいちばん大好きなのは、お母さんが作ってくれるドラニキ。少し薄くて、中はもっちり、外はカリッとしていて絶妙な焼き加減なんです。私が働いているコムカフェでは、ドラニキだけでなく、いろいろな国のスタッフが各国の伝統料理をふるまっています。きっと外国に来たような気分になると思うので、おすすめですよ!それでは、ダ・パバチェンニャ(さようなら)!
コムカフェ スタッフ グリノヴィチ・オリガさん