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Vol.17

カビが生えにくい住まいに!今すぐはじめたい湿気対策

カビが生えにくい住まいに!今すぐはじめたい湿気対策

梅雨どきは家の中の湿気が多く、ジメジメして憂鬱な気分になりますよね。湿度が上がればカビが発生しやすくなり、健康への影響も気になります。そこで今回は、梅雨どきのお悩み、カビの原因と対策をご紹介します。

カビの原因と気をつけたい場所

カビが発生する原因

カビが発生する原因

カビが繁殖する原因は、「温度」「湿度」「ホコリや皮脂などの栄養源」。梅雨どきは気温も湿気も比較的高いため、カビにとって快適な環境になりやすく、そこに栄養源が加わることで増殖につながります。湿気がたまりやすくカビの温床となりやすい場所は、しっかり対策をしていきましょう。

湿気がこもりやすい場所は要注意

湿気がこもりやすい場所は要注意

キッチンやお風呂、洗面所などの水まわりは水分が多いことから、湿気がこもりやすい要注意箇所として意識されている方は多いかもしれません。しかし、家の中には水まわり以外にも湿気がこもりやすい空間があります。見落としがちな場所をしっかりチェックしておきましょう。

・寝室
睡眠中の呼吸や寝汗により、湿度が上がりやすい場所。家族そろって寝ている場合は、さらに湿度は高くなっていきます。また、マットレスは湿気が停滞しやすいので、特に注意が必要です。

・リビングダイニング
家族が集まり食事をする場所では、人の息や料理などから水蒸気が発生し、湿度が高まりやすくなります。

・押入れ、クローゼット
汗や湿気を含んだ衣類や布団を収納し、閉じ込めたままにしていると風通しが悪くなり、カビが発生する原因になります。

・家具の裏
湿気が入り込み、とどまりやすい場所。また掃除がしにくいため、たまったホコリからカビが増殖しやすくなります。

「夏型結露」によるカビにも注意

「夏型結露」によるカビにも注意

水蒸気を含んだ空気が冷やされて生じる「結露」。冬に発生するイメージが強いですが、高温多湿の外気が冷房で冷やされておこる「夏型結露」もあり、カビが生える原因となります。夏の結露は室内の壁や家具の裏のほか、壁の内部にも発生する可能性があるので要注意です。

カビが生える前にしっかり対策

すぐにはじめられる、カビを防ぐ環境づくり

すぐにはじめられる、カビを防ぐ環境づくり

カビを防ぐ基本の対策は、窓を開けたり換気扇をまわしたりと風通しをよくすることです。加えて、除湿器やエアコンを上手に活用して、カビが発生しにくくなる温度・湿度に調節することも大切。ほかにも次のような手軽にできる予防法もあります。

・寝室やリビングはいつも以上に掃除を
カビの栄養源である汚れやホコリを減らすため、ふだん以上に掃除の頻度を増やしましょう。もしカビを見つけたら、繁殖を防ぐために消毒用エタノールスプレーを吹きつけ、布で拭き取ります。布は密封してから捨てるとカビが広がらず安心です。

・収納は詰め込まず、湿気を飛ばしてから
収納している物と物との間があくように、全体量を減らしましょう。収納内の掃除をおこない、スノコ等を使って床や壁との間にも隙間を。衣類は一度クローゼットの外に干す、靴は靴用除湿剤や新聞紙を入れるなど、湿気を飛ばしてから収納するようにしましょう。

・家具は少し壁から離して
壁と家具の間に湿気がこもらないよう、少し広めに間をあけてみましょう。掃除機のノズルや掃除用具のヘッドが入るくらいのスペースを目安にすれば、掃除がしやすくカビの栄養源となる汚れやホコリもたまりにくくなります。

湿気・結露対策で、1年を通して快適に

湿気・結露対策で、1年を通して快適に

思い切ってリフォームすることで、カビが発生しにくいお部屋にすることも選択肢のひとつです。温度や湿度の調節に効果のある建材や設備を取り入れれば、梅雨や夏だけでなく1年中快適に過ごせそうです。

湿度が調節できる壁・床に

湿度が調節できる壁・床に

自然素材をはじめ、調湿性能のある建材で壁や床をリフォーム。夏も冬も適度な湿度の空間に。

遮熱効果のある窓に

遮熱効果のある窓に

断熱性の高いガラス窓に替えることで、外気との温度差が抑えられカビの原因となる結露対策に。

ドアの取り替えで風通しをよく

ドアの取り替えで風通しをよく

室内に湿気がこもらないよう、風通しのよい通気口(ガラリ)つきのドアへ。

部屋の仕切りを外し、開放的な空間に

部屋の仕切りを外し、開放的な空間に

仕切りや戸をなくし、風通しがよく湿気がこもりにくい空間づくりを。

今回は「湿気をこもらせない」を中心に、カビ対策をご紹介しました。暮らしを工夫して、湿気の多い季節を快適に過ごせるといいですね。

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