Vol.12
2023.02.06
新しい春を迎え、住まいもまたひとつ年を重ねます。築年数とともに住まいはどのように変化しているのでしょう。これからも安心して住み続けられる住まいのために、長持ちさせ安全に過ごす第一歩として、わが家のセルフ診断についてご紹介します。
もくじ
年月の積み重ねによる住まいの経年劣化が気になりながらも、実際に不具合が起きるまでなかなか行動に移せないものです。突然のトラブルで慌てないためにも、どのタイミングでどのような不具合が発生しやすいのか知っておきましょう。築年数にあわせた定期的な診断をおこなうことが、住まいを長持ちさせる秘訣です。
築年数別の不具合事例
◇築5~10年
外壁やベランダの塗装の剥がれ等
カーペット、畳の汚れ
シロアリの発生
◇築10~15年
外壁のひび割れ、屋根の雨漏り等
給湯器の不具合
畳の傷み
◇築15~20年
フローリング、建具の傷み
内装の傷み
お風呂の劣化
◇築20~30年
内外装全体の老朽化
構造体の腐食・劣化
トイレやキッチンなど水まわりの劣化
給排水の老朽化
住まいの不具合のなかでも、特に気をつけたいのが、屋根の雨漏り、外壁のひび割れ、シロアリの発生です。気づかないまま過ごしていると住居全体に影響を及ぼし、大きなトラブルに発展します。1年に1度のチェックを心がけ、ご自宅の状態を知っておきましょう。
屋根の雨漏り
外壁のひび割れ
シロアリの発生
屋根・外壁の損傷や、シロアリの発生など、気になることがあったらセルフ診断でわが家の状態を把握しましょう。
あてはまる項目があれば、専門家に相談をして必要なメンテナンスをおこなってください。
〈屋根・外壁〉
□屋根瓦やスレート屋根に割れや傷がある
□棟や軒がゆがんだり変形したりしている
□天井にカビや染みがある
□外壁にひび割れや剥がれがある
□外壁に水染みの跡がある
□外壁を触ると手に白い粉がつく
□大きな台風や地震のあと、屋根や外壁の目視点検をしていない、または不具合はあるが補修していない
〈シロアリ〉
□外壁に亀裂や隙間がある
□壁に蟻道がある
□床がプカプカしたり、ギシギシしたりしている
□柱をたたくとポコポコ空洞音がする
□雨漏りがする
□玄関やお風呂、トイレ等の柱の下や床下に穴があいている
シロアリが発生しやすい環境でないかもチェックしておきましょう。
このような状態だと注意が必要です。
□敷地内に廃材やダンボールを積んでいる
□庭に杭や柵がある
□雨どいが壊れて家に雨水がかかっている
□窓を締め切っていることが多い
参考/出典 大阪ガスケミカル
経年劣化が目立つ場所や自己診断により気になることがあった場合は、早めにプロに相談をして、本格的な点検を依頼しましょう。処置の方法や工事の期間、費用について確認しながら、必要な対策・工事をしてもらうと安心ですね。その際に、今後のメンテナンス計画についても確認しておきましょう。
リフォームとあわせて耐震改修をおこなった場合、自治体より補助が受けられる制度もあります(※)。また、国の補助金制度等もあるので、ぜひ該当する制度や事業がないかチェックしてみてくださいね。
※実施期間や内容・条件などは、自治体により異なります。
長く安心して過ごすために、1年に1度のセルフ診断でぜひお家の状態をチェックしてみてください。メンテナンスが必要な場合の早期発見にもつながります。
大阪ガスの「住ミカタ・サービス」でも、屋根・外壁のメンテナンス、シロアリ予防・駆除工事のご相談を受け付けています。不具合が発生する前の適切な処置で、長く快適に過ごせるわが家にしていきましょう。
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