地震・災害時に知っておきたい!ガスが止まったときの対処法
地震や台風などの災害時には、水道やガスなどのライフラインが使用できなくなる場合があります。
今回は、地震によりガスが止まったときの対処法をご紹介。いざというときのために、注意点やガスの復帰方法を知っておきましょう。
- 目次 -
ガスを使う前に安全確認
地震の揺れがおさまったら、ガスの状態をチェック
ガス機器を使用していた場合、揺れがおさまったら、
- 1.ガス機器の消火をして、
- 2.ガス栓(元栓)も閉めてください。
ガスを使う前の確認事項
ガスをふたたび使うときは、ガス機器などに異常がないか確認しましょう。
- ガス機器周辺でガスの臭いがしないか
- ガス機器本体に変形・破損など異常がないか
- 屋内外の給排気設備に異常がないか
- ガス接続具が正しく接続されているか
ガスの臭いを感じたら
ガスが漏れている場合、充満してしまわないように対処してから避難することが大切です。
- 1.ガスの臭いを感じたり、ガス警報器が異常を検知したりしていたら、窓や戸を開けて新鮮な空気を入れます。
- 2.ガス機器のガス栓やメーターガス栓を閉めます。
- 3.「ガス漏れ通報専用電話(365日・24時間受付)」に連絡し、屋外に避難します。
ガス漏れのときの注意(火気厳禁)
換気扇、電灯などのスイッチには絶対にふれないでください。小さな火花が起き、漏れたガスに引火して、火事につながる恐れがあります。
ガスメーターの復帰の仕方
震度5相当以上の地震が起きると、ガスメーターが安全のためにガスを遮断する場合があります。
ガスが止まった際の復帰手順を知っておきましょう。
家庭用ガスメーターの設置場所(例)
「ガスメーターってどこにあるの?」という方は、もしも!のときにあわてないように、前もって設置場所を確認しておきましょう。
マンション・アパートの場合
玄関脇や共用廊下のメーターボックス内
屋外に複数並列設置
一戸建ての場合
屋外・玄関付近
家庭用ガスメーターの種類(タイプ)
ガスメーター復帰前の確認事項
すべてのガス機器を止めて、ガス臭くないかを確認します。
ガス漏れに気づいたら、すぐ窓や戸を開けて、「ガス漏れ通報専用電話」に連絡し、屋外に避難します。
ガス臭くない場合は、メーターの赤いランプが点滅しているかを確認。
メーターのランプが赤く点滅していたら、安全装置が作動し、ガスを遮断している状態です。ご自身で復帰させましょう。
点滅がなくガスが使えない場合は「ガス導管ダイヤル」に連絡してください。
電話受付時間:(月曜~土曜)9時~19時、(日曜・祝日)9時~17時
タイプごとの復帰の仕方
タイプ「B」「T」「G」の復帰の仕方
復帰ボタンのキャップを手で左にまわしてはずします。
復帰ボタンを奥までしっかり押し赤ランプの点灯を確認したら手をはなします。点灯後、またランプの点滅がはじまります。
ガスを使わず約3分間待ちます。
ランプの点滅が消えるとガスが使えます。
タイプ「NI」「NIG」の復帰の仕方
復帰ボタンを押し、ランプの点灯(1~3秒)を確認したら、手をはなします。
ランプがチカチカと点滅します。
ガスを使わず約1分間待ちます。
ランプの点滅が消えるとガスが使えます。
タイプ「U」の復帰の仕方
復帰ボタンを押してください。指針窓に「L」が表示され、ランプの点灯(1~3秒)を確認したら、手をはなします。
ランプがチカチカと点滅します。
ガスを使わず約1分間待ちます。
ランプの点滅が終わり「L」の表示が消えるとガスが使えます。
- ※大きな地震などでは、その区域全体のガス供給を停止する場合があります。
その場合は各戸のガスメーターで復帰操作をおこなってもガスが出ないことがあります。
ガスが止まってしまっても、ご自身で復帰できることを知っておくと、いざというときに安心です。
もしもの際にあわてないよう、ガスメーターの場所や種類をぜひチェックしてみてください。