トルコ共和国
三方を黒海・地中海・エーゲ海に囲まれ、アジアとヨーロッパにまたがる国。トルコ最大の都市イスタンブールの旧市街「イスタンブール歴史地区」は世界遺産に登録されており、その中心にはブルーモスクの愛称で知られる「スルタンアフメット・ジャーミィ」があります。世界一美しいモスクといわれ、世界中から観光客が訪れます。
- 今回の旅のパートナー
トルコのホテルでシェフとして働いたあと、日本のレストランへ。2005年にトルコ料理レストラン「ムラート」をオープンしました。今回はそんなムラートさんとともに、トルコの朝食をアフェート・オルスン(召し上がれ)♪
「ムラート」のホームページはこちら
トルコの皆さんは、朝にどんなものを食べるんですか?
トマトと玉ねぎを炒めて卵を入れた「メレメン」と、外側はパリッと、中はモチモチしたパン「エキメッキ」をよく食べます。メレメンはいろんな種類のスパイスで味つけしているので、ピリリと辛く、食べるとシャッキリと目が覚めますよ。さらに、チーズとオリーブの実もトルコの朝食に必ず出てきます。ほかにも、生野菜のサラダやドライフルーツ、ジャム、はちみつ、ヨーグルトなどがあります。各家庭の冷蔵庫には、ジャムやチーズが常に3種類以上はあって、朝ごはんのときには全種類を食卓に並べるんですよ。テーブルにのり切らないくらいたくさんのお皿が並び、自分たちで好きなものを選んで食べるので、いつも朝ごはんが楽しみです。
朝からたっぷり食べるんですね!
はい、トルコでは朝ごはんが一日の中で最も重要な食事とされています。これは、昔オスマン帝国時代の食文化が受け継がれているんですよ。昔は、日が昇ると朝のお祈りをおこない、仕事をしてから午前中に最初の食事をとります。そのあと、お昼には何も食べずに、午後のお祈りや仕事をして夜の食事。1日2食だったので、朝ごはんが一日のメインの食事でたくさん食べていたんですね。今は1日に3回食事をとりますが、メインの食事は昔から変わらず朝ごはんで、家族そろってテーブルを囲みます。そして、トルコ人に欠かせないチャイを飲む習慣も昔から。トルコのチャイはミルクやスパイスは使わず、濃い紅茶に砂糖をたっぷり入れて小さなグラスで飲みます。食事のときはもちろん、一日中何杯もおかわりするんですよ。
トルコの皆さんはチャイがお好きなんですね!ほかにもおすすめのメニューはありますか?
ヨーグルト料理もおすすめですよ!ヨーグルトは、トルコ料理になくてはならない食べ物で、そのまま食べるのはもちろん、肉料理や水餃子のソースにしたり、ピラフなどの米料理に添えたりするんです。ほかには、水と塩を混ぜたヨーグルトジュース「アイラン」やヨーグルトを使ったスープも定番ですね。トルコは、ヨーグルトの消費量も世界一で、スーパーではバケツくらいの大きな容器で売られています。トルコを訪れた際は、いろいろなヨーグルト料理もぜひ試してみてくださいね。