子どもが飛行機に興味があるようなのですが、飛行機を近くで見られるおすすめのスポットはありませんか?
空を見上げたときに視界に入ると、ちょっとうれしい気持ちになる飛行機。飛んでいる飛行機を、もっと間近で見たいなぁと思ったことはありませんか?大阪国際空港、いわゆる伊丹空港がある豊中市には、日本中の飛行機ファンがうらやむ、スペシャルなスポットがいくつもあるようです。今回は伊丹空港に隣接している「スカイランドHARADA」というスポットを訪ねてみることにしました。
スカイランドHARADAは、約42,000平方メートル(甲子園球場約8.3個分!)の広大な公園です。平日でも家族連れやカップル、老夫婦が和やかに過ごしています。探偵の持つカメラに気づき「飛行機が見たいならこちらですよ」と声をかけてくださったのは、飛行機整備士……ではなく豊中市上下水道局の小林さん。実はスカイランドHARADAは、下水処理施設の建物の上を有効利用してつくられた屋上公園なのです。
「スカイランドHARADA内の芝生広場から、離着陸する飛行機がよく見えるんですよね」と小林さん。芝生広場には遊具もあるので、飛行機好きの子連れファミリーにはいい場所です。
「もっと近くで見たい方にはこっちがいいですよ」と案内されたのは、屋上にある芝生広場から階下に降りたところにある駐車場。「ここからは離着陸する飛行機を真横から見られます。滑走路に向かうのにここで方向転換するので、正面から見ることもできるんですよ」。
せっかくなので大きなカメラを構える男性にお話を聞いてみると「ここなら車のトランクを開けて座っとけば影におりながら撮影できるし、昼寝しながら楽しめるのがええとこやな~」とのこと。約10分ごと(取材時)にどんどんやってくる飛行機に探偵も大満足。
飛行機を眺めてのんびり気分に浸っていた探偵でしたが、ここであることを耳にします。「千里川土手は行った?あそこもすごいで~!飛行機を真下から見られるからな!」……なんですって!?
小林さんにお礼を言い、千里川土手を目指すことにした探偵。徒歩約25分でしたが、炎天下だったためヘロヘロになってようやくたどり着いたのがこちら。舗装もされていない、本当にただの土手です。ここが本当にウワサの千里川土手なんでしょうか?
土手の真ん中くらいまできたところで、航空関係のお仕事をされている彼氏と飛行機好きの彼女のカップルに出会いました。「関東も含めていろいろな場所に行ったけど、一般の人がここまで機体に近づけるところはほかにないはず。飛行機を見るには日本一の場所だと思いますよ。まさしく飛行機好きの聖地ですね」。ということは、やはりここで間違いないようです!
「飛行機って、簡単に飛んでるように見えるじゃないですか。でも、あの大きな機体を安全かつ正確に飛ばすために、何百人という人間が必死になって準備しているんですよ。そう考えると、飛行機が来る度に『もう少しだ!がんばれ!』って応援したくなっちゃうんですよね」。どうやら二人にとって、ここは「特別応援席」なんですね。
飛行機のいろいろな表情を楽しみたいなら、日が沈んで空の色が変わっていく夕暮れどきや、ライトアップが美しい夜もおすすめだそう。「以前CAさんをここに案内したことがあるんですが、この景色にはいつも飛行機を見慣れているはずのCAさんたちも大喜びでしたよ」。
お二人から「飛行機のいい話」を聞いて、幸せな気持ちになっていたそのときです!突然、探偵の頭上を飛行機がバビューンと通り過ぎていきました。
次々と飛行機がやってきては、見物人をわざと驚かすかのように至近距離で通過していきます。見た目や音の迫力に、探偵の実感では頭のすぐ上を飛んでいるみたいで、思わずしゃがみ込みそうになってしまうほど!!逆に近くにいた子どもは、大興奮でジャンプ!この千里川土手は、滑走路に着陸するために高度を落とした飛行機が、ギリギリのところを通過する場所なのです。
そうこうしていると、誰からともなくここで見られる一番大きな飛行機、ボーイング777型機が来るという情報が!待ち構えていると、とびきり大きな機体がものすごいスピードと音で通り過ぎ……
……同時に吹き抜ける突風と巻き上がる砂ぼこり。それまでの飛行機とは全然違う!なんじゃこりゃ!その場にいたみんながそれぞれ驚きの声を発し、次第ににっこり笑顔に。のどかな土手の風景に再び戻りました。
伊丹空港のまわりは、大迫力の飛行機が楽しすぎて、あっという間に一日がたってしまいそうな激アツスポットでした!日焼け対策や防虫対策をしっかりして、真夏の飛行機ウォッチングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
- スカイランドHARADA
- 千里川土手