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Vol.15

安心安全な暮らしを守る、住まいの防犯対策

安心安全な暮らしを守る、住まいの防犯対策

さわやかな風が心地よい初夏は、つい戸締りが甘くなってしまうことも。ちょっとした気のゆるみが、思いがけない被害につながることもあります。家族がずっと安心して暮らすために、「防犯」について見直してみませんか。住まいの安全を守る心がけや防犯対策をご紹介します。

住まいのココにご用心

わが家にも忍び寄る空き巣被害

「空き巣に注意」といわれても現実味がなく、他人ごとのようにとらえてしまう人が多いかもしれません。しかしその手口は年々巧妙化しており、油断は禁物です。大切な家族や財産を守るためにも「明日はわが身」という心がまえで、防犯の視点から住まいや日ごろの行動を確認してみましょう。特に窓と玄関は、空き巣が侵入するときに最も狙われやすいところです。

窓と玄関は要注意!

窓と玄関は要注意!

戸建ての場合は窓、4階建以上のマンションの場合は玄関からの侵入が半数以上にのぼります。しっかりと対策することが必要です。

気をつけたい普段の「うっかり」

外出するときは玄関や窓の戸締りに慎重でも、ちょっとした不注意がほころびとなって、空き巣につけ入る隙を与えてしまうことがあります。日ごろから次のようなことに注意しましょう。

・窓と玄関は常に施錠する
ごみ出しやご近所に行くだけだから、マンションの上階だから、入口がオートロックだから。そんなちょっとした油断が被害につながります。隙をつくらないよう、玄関や窓はいつでも施錠する習慣をつけましょう。

・「鍵」の情報を漏らさない
窃盗のプロは「合鍵」づくりもお手のもの。どこでターゲットにされるかわからないので、鍵の情報を漏らさないことが肝心です。鍵番号を他人に見せない、鍵の写真を不用意にSNSにアップしないなど、危機管理の意識を高めましょう。また、万が一紛失した場合のことも考えて、住所がわかるものと鍵を一緒に持ち歩かない配慮も必要です。

いまや日常生活のなかで防犯を意識することは欠かせません。しかしそれだけでは防ぎきれないことがあるのも事実です。より安心して暮らすためには「リフォーム」という選択肢もあります。特に侵入される可能性の高い、玄関と窓の防犯性を強化するための手軽なリフォームもありますので、次章よりご紹介いたします。

防犯性を高めるリフォーム

玄関まわりの対策

玄関まわりの対策

玄関の戸締りをしていても、心配なのが鍵のこじ開けやピッキングによる被害。リフォームで防犯性の高い玄関ドアにするなどの対策をしておくと安心です。おすすめなのが、鍵を2つにするツーロック式や、鍵穴のないスマートキーへのリフォーム。既存の扉はそのままいかし、簡単な工事で玄関に高い防犯機能をもたせることができます。また、空き巣の侵入をあきらめさせるには、人の動きをとらえるセンサーライトや防犯カメラの設置も有効です。

1日の施工でワンドア・ツーロックに

1日の施工でワンドア・ツーロックに

玄関ドアのロックが2個以上ついていると、解錠に時間がかかるため侵入をあきらめさせる効果が高くなります。

スマートキーは防犯にもぴったり

スマートキーは防犯にもぴったり

ピッキング対策には、鍵穴がないスマートキーへの変更もおすすめ。住人はキーを近づけるだけ、ボタンを押すだけなどの簡単操作で解錠でき便利です。

玄関灯をセンサーライトに

玄関灯をセンサーライトに

人が近くに来ると自動的にライトが点灯するセンサーライトも、防犯対策になります。人感センサーつきの電球に取り替えるだけなので、電気工事も不要です。

狙われにくい窓にする

窓は鍵を閉めていても、ガラスを破って解錠し侵入されるケースが少なくありません。有効な対策は、侵入しにくい窓にすることです。
簡単な手段としては、市販の防犯フィルムを窓ガラスに貼る方法がありますが、よりしっかりとした対策として、空き巣が避けるような防犯性の高い窓へのリフォームも手軽にできます。効果の高いリフォームのひとつが二重窓にすること。窓を割ったり鍵を開けたりするのに時間がかかるため、空き巣が侵入をあきらめる心理が働きます。防犯以外にも断熱効果を高めるなどのメリットがあるのも魅力ですね。このほか、面格子やシャッターをつけて窓を外からガードする方法もあります。

簡単施工で二重窓にリフォーム

簡単施工で二重窓にリフォーム

今ある窓の内側にもうひとつ窓を設置する簡単なリフォームで二重窓に。特殊な膜をはさんだ割れにくいガラスにすると、さらに防犯性がアップします。

安心安全な暮らしを守るために、わが家の安全性をどのように高めていくのか。日ごろの習慣や行動などさまざまな改善方法を、ご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。

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