暮らしのデジタルプラットフォーム「スマイLINK」からこだわりの商品をご紹介
Vol. 01
歴史と伝統が息づく京都に、江戸時代から代々続くお米屋さんがあります。お米への情熱やこだわりを持ち続ける八代目儀兵衛の橋本隆志さんに、スマイLINKで購入できるオリジナルブレンド米「おに火」についてお話をうかがいました。
代表取締役社長橋本 隆志(はしもと・たかし)
京都生まれ。
2006年に八代目儀兵衛を設立。五ツ星お米マイスター。
お米分野の第一人者として、メディア・講演会など出演多数。
株式会社 八代目儀兵衛
江戸寛政年間より続く京都の老舗米屋。
先代より受け継がれたお米を選び抜く才覚と米炊き職人の技で究極の銀シャリを提供。
「おに火」は、お米の甘さを強調したかったので、時季に応じて、全国のいろんな産地から品種を問わずにセレクトした二~三種類のお米を使用しています。「おに火」は、われわれ八代目儀兵衛の長年の経験により生み出した黄金比によって、特に“甘さ”が引き出されるように配合していますので、お米のおいしさを知っていただけると思います。
まず一番に“甘さ”を体感していただきたいと思っています。お米は炊けたときの見た目や、粘り気というか、もちもち感を“おいしさ”と表現されることがありますが、われわれが伝えたいのはその部分ではなくて、「また食べたいな」と思ってもらえる、お米の“甘さ”が大切だと思っています。口に入れた瞬間やごはん粒のまわりに付着している水分から甘さを感じたり、ごはんが喉元を過ぎた後の鼻腔から感じる甘さであったり、われわれが一番お米に対して熱意をかけているところになりますので、“甘さ”を体感していただければいいなと思っています。
はい。昔からお米はかまどで炊く直火炊きが主流でしたよね。直火で炊くことでお米自体に一番熱が加わりますし、水とお米が融合しておいしいごはんになります。お米の粒の中にしっかりと熱が入り込むことでお米本来の甘さが出やすく、お米がふっくら炊ける。これが直火の良さだと思います。われわれは、お米のおいしさは甘さだと表現しています。お米の粒の中にしっかりと熱が通る(直火が通る)ことによって甘さが引き出され、おいしさが醸し出されるというのがコンセプトであり、「おに火」でもそこを非常に大切にしています。
「お米を直火で炊くって手間がかかりますよね」という意見もあると思いますが、ごはんって、ほかの食材や調味料を使ったりしない、シンプルに水とお米だけでひとつの料理になるんですね。だからこそちょっとしたことで味が変わり、非常に奥深い。その違いを楽しんでもらいたいと思っています。
そうですね。今、日本の“お米離れ”が広がっている、それは食の多様性ということかもしれませんが、私は、やはり日本人が本当においしいお米を日頃食べていないんじゃないか、という風に思うところがたくさんあります。われわれ八代目儀兵衛は、子どもから大人まで本当に“おいしい=甘い”と感じてもらえるお米を世の中に提供していきたいと考えています。皆さんに八代目儀兵衛の体験価値をたくさん感じていただきながら、お米のファンを、日本全国そして海外に広げていくという取り組みをおこなっています。
はい。皆さんがお米にもっと興味をもってもらって、どのお米が自分の口に合うんだろうとか、このお米はこういう特長があるとか、一人ひとりが認識することでもっとお米好きが増えるんじゃないかなと思います。例えば「塩」。おなじ塩おにぎりでも塩の種類でお米の甘さの感じ方が変わるんですよ。ぜひ、おいしさの違いを楽しんでみてください。