- 今回の旅のパートナー
- 語学教室ANC ベトナム語講師 レ・ティ・フォン・タオさん
- ベトナムで事業を展開する日本企業への就職をきっかけに、日本で働きたいと思い、2年前から日本に留学中。専門学校で経営や貿易を学びながら、語学教室でベトナム語を教えています。好きな日本料理はすき焼き!と話すタオさんとともに、ベトナムの朝食をシンモイ・ユン(召し上がれ)♪
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ベトナムといえば麺料理のフォーを思い浮かべますが、朝食にはどんなものを食べるんですか?
フォーも朝食としてよく食べますよ。また、もち米で作ったおこわの上に鶏肉を乗せた「ソイガー」も朝ごはんの定番です。ベトナム語で「ソイ」はもち米を、「ガー」は鶏肉のことを意味します。上に乗せる鶏肉は蒸したもの、焼いたもの、揚げたものなどいろいろあります。また、ソイガーの味つけも、シンプルで食べやすいあっさり系や食べ応えのあるこってり系など、お店や家庭によってさまざまなバリエーションがあるんですよ。ベトナムは、学校も会社も始業が早く、夫婦共働きが一般的です。だから朝の時間を家でゆっくり過ごす人は少なく、朝ごはんも通学・通勤の際に屋台で買って済ませます。もち米は普通のお米よりも腹持ちがいいので、朝食にぴったりなんです!
いろいろな味付けのバリエーションがあって面白いですね!ソイガーは昔からよく食べられていたのでしょうか?
そうですね。今も昔も変わらず、どの地域でもよく食べられています。また、ベトナムのいろいろな行事では、ソイガーなどもち米で作ったおこわの料理が振る舞われます。たとえば、結婚式では鶏をまるごと一羽のせた赤いソイガーが欠かせません。日本でも、おめでたい席で赤飯を食べる習慣があるので、とても似ていますね!赤飯は小豆を使うのに対して、ベトナムでは「ガック」というフルーツともち米を一緒に炊いて、赤いおこわを作るんですよ。
ソイガーは、朝ごはんだけじゃなくいろんな場面で食べられるものなんですね。タオさんのおすすめの食べ方はありますか?
もち米とピーナッツを一緒に蒸した「ソイガーダオフン」など、豆入りおこわのソイガーもとってもおいしいですよ。他にも、あっさりしたものを食べたい日は蒸し鶏のソイガーを、こってり系が恋しい日は濃いめに味付けされた焼き鶏のソイガーを選んでいましたね。朝の屋台では、ソイガーはもちろんフォーやバインミー(ベトナム風のサンドイッチ)など、ベトナムならではのメニューをたくさん楽しめます。ベトナムを訪れた際には、ぜひ早起きして街を散策してみてくださいね!