Vol.27
2024.04.15
費用対効果の「コスパ」、時間対効果の「タイパ」に続き、最近話題になっているのが「スペパ」です。「スペパ」とは、住まいなどの“スペース”を活用した空間対効果のこと。限られた空間を効率的に活用し、家事や仕事のパフォーマンスも高められたらと、間取りや収納、動線などを意識する人が増えています。新生活がはじまる春、おうちの空間を工夫して新しい暮らしをスタートしませんか。
もくじ
日々暮らしていくなかで、モノは増えてしまいがちです。空間を有効活用しようと思っても、モノが多すぎると、収納したり飾ったりする場所が足りず、うまくいかないことも。
そこでスペパを取り入れる第一歩として、家にあるモノを見直し、断捨離・整理することからはじめてみましょう。
モノの整理は、次の手順でおこなうとスムーズです。
1.クローゼット、デスクまわり、棚など場所ごとにすべてのモノを取り出して並べる
2.使用頻度、使うシーンを考えて必要なモノだけを残し、それ以外はリサイクルに出すなど処分する
3.残ったモノを、文具、掃除用具、衛生用品など、用途別にグループ分けする
4.グループごとによく使う場所、取り出しやすい場所に収納する
モノを見直し整理することは、限られた空間の有効活用につながります。スペパを意識して、未整理の場所や無駄なモノがないか、チェックしてみてください。
モノを置きたいけれど空いている場所がない、デッドスペースをもっと活用できたら……。そんなお悩みも、スペパを意識したアイテムや家具を取り入れることで解決できます。
・デッドスペースの活用に役立つ突っ張り棒
構造上モノが置きづらい空間も、壁などに穴をあけることなくスペースに合わせて取りつけられる突っ張り棒を活用すれば、手軽に収納場所をつくることができます。壁の間にわたして収納棚を設けたり、床と天井にわたして壁面収納をつくったり、アイデア次第でさまざまな空間活用ができます。
多彩に活躍するワイヤーネットつきの突っ張り棒
・スペパに役立つ収納機能つき家具
引き出しつきのベッドやテーブルなど、収納を兼ねた家具を選ぶのも有効なスペパ術。収納場所を増やすことで、スペースの節約につながります。
収納つき家具ですっきり収納
内装から新しくできるリフォームなら、より多彩なスペパ術を活用することができます。最近は在宅ワークのための空間づくりをはじめ、限られたスペースを上手に使って動線をよくしたり収納を増設したりするリフォームも増えています。スペパにつながるリフォームを、事例をまじえてご紹介します。
住みはじめたときは気にならなかった間取りも、生活をするうちに手狭に思ったり不便を感じたりすることもありますよね。スペパ術を活用したリフォームなら、動線を意識した機能的で暮らしやすい空間へと生まれ変わらせることができます。
アイランドキッチンを採用し動線を改善したリフォーム事例
リフォームなら、床、壁、天井などを活用することで、部屋の広さはそのままに収納を増やすことができます。空間を無駄なく活用しながら収納を確保するスペパリフォームは、見た目にもすっきりとした快適な暮らしをかなえます。
壁面いっぱいに蔵書収納を設けたリフォーム事例
バスルームのリフォームでスペパ効果
スペースを効率よく活用するという「スペパ」の視点から住まいを見直すと、快適性がアップし、整理整頓や家事もしやすくなります。空間全体の機能を高め、暮らしにもゆとりを生んでくれるスペパ術を、ぜひ取り入れてみてください。
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