上手な換気で命と健康を守る、冬の快適な過ごし方
家の中で過ごすことが多くなる冬。
「寒いのは嫌だから」と、部屋の窓を閉め切ったままにしていませんか?
実は冬こそ、換気をすることが大切です。
今回は、換気の必要性やメリット、冬のかしこい換気の仕方をご紹介します。
- 目次 -
換気が必要な理由とは?
換気をしないと、
汚れた空気がたまりやすくなる
換気とは、部屋の中の空気と外の空気を入れ替えること。閉め切ったままの部屋では、空気が外に出にくくなり、汚れた空気がたまりやすくなります。
特に最近では、省エネ性を高めるために、外の空気の出入りを少なくする高気密住宅も増えており、年中過ごしやすい室温が保たれやすい一方、室内の空気が汚れやすくなることもあります。
- ●二酸化炭素(CO2)、一酸化炭素(CO)
- ●ホルムアルデヒド
- ●ハウスダスト:花粉、ホコリ、カビ、細菌など
- ●ウイルス
換気をすることで、汚れた空気を屋外に出し、新鮮な空気を取り入れる
換気をすると空気が入れ替わり、空気中にある汚染物質を外に出すことができます。
特に冬の室内は、ハウスダストや暖房機器の使用による一酸化炭素がたまりがち。汚れた空気を屋外に出す換気が大切です。
また、最近ではウイルス対策としても換気の重要性が注目されました。
快適に過ごすためには、部屋の空気を入れ替える換気をしっかりおこないましょう。
- ●汚れた空気を屋外に出して、新鮮な空気を室内に取り入れることができる
- ●アレルギーの原因となるアレルゲン(ハウスダスト)やウイルスの量を減らすことができる
- ●一酸化炭素中毒の原因となる酸素不足を避けることができる
- ●結露やカビの原因となる余分な湿気を減らすことができる
冬にご注意!命にかかわる一酸化炭素中毒とは?
換気不足による一酸化炭素中毒の危険性
「空気の質」を高める換気は一年をとおして欠かせませんが、寒い冬は窓を開けることがおっくうになり、換気をおこたりがちになります。
しかし、暖房機器(ガスや石油の燃焼機器)を使用する機会が多い冬こそ、新鮮な空気(酸素)を取り入れることが必要です。もし、酸素が不足したまま暖房機器を使い続けると、不完全燃焼を起こし、有毒な一酸化炭素(CO)発生の危険性があります。
ガス小型湯沸器を使用するときも換気を忘れずに
冬はお湯を使う機会が増えるため、特に注意が必要です。
ガス小型湯沸器を使用するときは、換気扇をまわすか、窓を開けて、必ず換気をしましょう。
一酸化炭素中毒の症状
一酸化炭素は、無色・無臭なのでとても気づきにくい上に、極めて毒性が強く、少量でも大変危険です。
頭痛・吐き気がしたら要注意。最悪の場合は、脳細胞が破壊されたり、意識不明になるなどして、死に至ることもあります。
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冬のかしこい換気で「寒い」
「気になる光熱費」を最小限に
「部屋が寒くなりそう」「光熱費が高くなりそう」という理由で、冬の換気を避けている方もいるかもしれません。
しかし、かしこく換気をすれば、お悩みを最小限に抑えることができます。ポイントを押さえた冬の換気で、安心・快適な室内環境へと整えましょう。
部屋は暖めてから
換気の前に、部屋全体をしっかり暖めておきます。十分に暖まった部屋は、換気をしても、室内の温度が下がりにくくなります。
暖房をつけたまま換気
暖房機器(エアコンやガスファンヒーター)は、立ち上がりのときにもっとも負荷がかかり、換気により下がった室温をもとに戻そうと、さらにエネルギーを消費してしまいます。そのため、暖房はつけたまま換気をすることで、消費エネルギーを抑えることができます。
エアコンから離れた窓を開ける
エアコンは、外から入ってくる冷たい空気を直接吸い込むと、消費電力が上がる原因に。エアコンから少しでも離れた窓を開けるようにしましょう。
1時間に1~2回、こまめな換気
長い時間窓を開けておくと、室内の空気だけでなく、壁や床まで冷えてしまいます。
冬に換気をする際は、部屋が冷え切ってしまわないよう、1時間に1~2回(1回につき1~2分)を目安にこまめにおこないましょう。
冬の換気は短時間でOK
暖かい空気は、冷たいほうへ逃げる性質があります。風が強く室内と屋外の温度差が大きい冬は、夏よりも換気の時間が短くてすみます。
快適なくらしのために、冬の間も換気は欠かせません。
1時間に1~2回(1回につき1~2分)を目安に上手に換気をおこない、健やかな冬をお過ごしください。