タマネギは、皮にも栄養分がたくさん含まれているので無駄なく使いましょう。また、食用以外でもさまざまな用途に活用できるので、いくつかアイデアをご紹介します。

■お茶やスープ、煮物に

タマネギの皮には、ケルセチンやビタミン、ミネラルがたっぷり含まれています。このケルセチンは、ポリフェノールの一種で、生活習慣病などの予防にも効果があると言われています。きれいに水洗いした後、煮出して「タマネギの皮茶」として飲んだり、ほかの野菜くずと一緒に煮て「ベジブロス（野菜だし）」にして、スープや煮物に使いましょう。

■鍋の焦げ落としに

うっかり鍋を焦がしてしまったときにも、タマネギの皮を使えば簡単に焦げが落ちます。焦げを落とすには、まず皮を鍋に入れて15分ほど煮立たせます。鍋が冷めたら皮とお湯を流し、スポンジなどでこすって洗い流すとピカピカに。また、タマネギの皮を煮立てたお湯は、油汚れを落としたりシンクのぬめり取りにも活用できるので、捨てる前に試してみてください。

■ハンカチなどの草木染めに

タマネギの皮の色素を利用して、ハンカチやストールの草木染めをしてみませんか。布とタマネギの皮（ハンカチならタマネギ2～7個分の量）、水、焼きミョウバンを用意。タマネギの皮を鍋に入れ、水をひたひたにして30分ほど煮詰めます。お湯が茶色くなったら皮を取り出し、大さじ2～3杯程度の焼きミョウバンを溶かして媒染液をつくります。その液に布を30分ほどつけて、水洗いをしたら完成。きれいな山吹色に染め上がります。この工程を何度か繰り返すことで、より色が濃くなります。