家庭で使用する家電製品のうち、最も電気を使用するのが冷蔵庫。日常的な使い方だけでなく、選び方も省エネに大きく影響します。今回は、冷蔵庫を買い替えるときのポイントをご紹介します。

■年々性能が進歩して電力消費量が大幅減に

冷蔵庫は年を追うごとに性能の進歩が著しいので、買い替えによる省エネ効果は非常に大きいです。たとえば定格内容積401～450リットルの冷蔵庫の場合、9年前の製品と比べて43％も電力消費量が少なくなっています。製品を選ぶ際に参考になるのは、統一省エネルギーラベルです。このラベルに記載されている星の数がより多く、ラベルの色がグリーンのものを選ぶようにしましょう。環境省のWebサイト「省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさん」では最新の省エネ家電の比較や、旧家電との電気代の差などをシミュレーションすることができますので、ぜひ利用してみてください。

■小さい冷蔵庫を選べば節電できる？

冷蔵庫のサイズが小さいほど、消費電力が少ないと思っている方も多いでしょう。実際には、容量はあまり関係なく、インバータ制御や真空断熱材を導入した製品のほうが省エネ性能は高くなっています。いわゆるワンドアタイプの冷蔵庫よりもファミリー向けの扉の数が多い冷蔵庫のほうが、統一省エネルギーラベルに記載されている星の数が多く、性能的に優れている傾向があります。

■まだ使える冷蔵庫は買い替えるべき？

壊れてもいないのに買い替えるのはもったいないし、環境負荷が高いのではと考える方もいらっしゃるでしょう。実は冷蔵庫は家電リサイクル法による再資源化が進んでいて、80％以上の再商品化を達成していますので、処分をしたからといってすべてゴミになってしまうわけではありません。また、製造から廃棄までの流れで、環境負荷が最もかかるのは製品使用中の電力消費です。消費電力の高い冷蔵庫を使っている方は、ある日突然故障してから慌てて新しい冷蔵庫を購入するよりも、性能などを比較検討してから、買い替えることをおすすめします。

※参照
エコわざ相談室バックナンバー「最新の省エネ家電の選び方など」
省エネ家電で温暖化防止
省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさん
家電リサイクル実績