昨今、夏の暑さはますます厳しくなっていますが、エアコンの電気代が気になるという声もよく聞きます。電気を使わずに、暑い夏を快適に過ごせる方法がいくつかありますので、ご紹介します。(エアコンの上手な使い方はエコわざ相談室の第3回『夏の節電』でご紹介しています)

■空気の循環と打ち水

朝夕の涼しい時間帯は、できるだけ外からの風を取り入れるようにしましょう。同時に、打ち水をするのもおすすめです。打ち水は、撒いた水が蒸発することで空気中の熱を奪い、少しですが気温を下げるというもの。玄関先やベランダなどに、お風呂の残り湯などの水を少し撒いてみて下さい。

■お風呂からあがる前に冷水でクールダウン

暑い季節、お風呂で汗を流してさっぱりしても、またすぐに汗をかいてしまいますよね。入浴後に汗を引かせるには、最後に足を冷水につけるのが◎。冷水により、一時的に皮膚表層の血液量が増えて汗は出ますが、徐々に汗がひいていき、結果的には汗の全体量を減らすことができます。ほかにも、首やわきの下などを冷やすのも良いと言われています。首やわきの下など、体表に近い場所には太い動脈が走っています。ですので、この部分を冷やすと冷えた血液が全身に巡って、体温を下げることができます。ケーキなどを買うとついてくる小さな保冷剤を凍らせておき、タオルに巻いて使うと良いでしょう。

■体温を下げる食材にも注目

スイカやキュウリ、冬瓜など、ウリ科の野菜には熱を下げると言われており、特に冬瓜には漢方薬に用いられるほど利尿作用があるとされているので、むくみ取りや夏バテ対策にピッタリ。他にもトマトやナス、トウモロコシなどの夏野菜がおすすめです。また、バナナ、パイナップル、メロンなど、南国産の果物も同様の働きが。夏の食卓に積極的に取り入れてくださいね。